
なぜIP65対応のヒーターが故障するのか(そして、私たちがどう対処するか)
IP65対応のヒーターには、ちょっとした秘密があります。ほとんどの場合、故障の原因は外殻からの漏れではありません。実際には、配線が発熱体に接続されている部分で故障が起こります。
考えてみてください。高出力の赤外線システムでは、その接続部が繰り返し加熱や冷却を繰り返すため、大きな負荷がかかります。もしその接続部のシールが完璧でなければ、湿気が内部に入り込みます。そうなると酸化や絶縁破壊が起こり、最終的には短絡が発生し、装置が故障します。
「標準的」なシーリングの問題点
多くの製造ラインでは、単にシリコンや安価な接着剤を使って配線の接続部を塞ぐだけです。しかし、これらの材料では高温に耐えられません。クォーツチューブの近くでは300℃以上の温度になります。そのため、シーリング剤は収縮し、ひび割れが生じます。そうすると、微小な隙間ができ、湿気や油分が電気接点に直接触れるようになります。安価なOEM製品ではよくこの問題が起こります。これらの製品は、コストを削減するために作られており、実際の工場環境で5年間耐えられるようには設計されていません。
私たちの独自の対処法
このような高温による劣化を防ぐためには、単に接着するだけでは不十分です。本格的なシステムが必要です。私たちは、高密度のセラミックフェルールと、高温に強いポッティング剤を使用しています。これにより、機器が熱サイクルを繰り返しても配線が動かないようになります。400℃でも完全に密閉されているため、銅線が汚れることがありません。酸化が起きないため、抵抗値の急激な上昇も起こらず、ヒーターが早く壊れることもありません。
取り付け時の注意点
ただし、シーリングが非常に厳密で頑丈なため、配線が硬くなります。狭いスペースに収めるために配線を無理に曲げないでください。無理に曲げると、ポッティング剤が割れてしまい、シーリングが壊れてしまいます。それでは再び短絡のリスクが生じます。配線に十分な余裕を持たせて、設計仕様に従って取り付けてください。これが、生産現場で湿気や汚れがある状況でもIP65の性能を発揮させる唯一の方法です。